アニマルウェルフェアとは?5つの自由と企業・団体の取り組みなど

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皆さま、こんにちは。 あなたは動物が好きですか?
私は動物が好きです。特に猫が好きなのですが、猫に限らず犬や鳥、熊やヤギなど、あらゆる動物が好きです。 そんな最近「アニマルウェルフェア」という概念を知りました。

これは欧米をはじめとして、全世界に拡大しつつある概念です。
動物の福祉や幸福を保護し、拡大する概念のことですが、ぜひ皆さまにも知っていただきたいです。

以下に色々と書いてご紹介していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

この記事はこんな人におすすめ💡
・ペットを飼っている人
・動物に優しくしたい人
・動物が好きな人

アニマルウェルフェアとは

それでは、アニマルウェルフェアとはどんな概念なのでしょうか? はじまりは、1960年代のイギリスでした。 家畜福祉に関する活動家のルース・ハリソンという人が著書「アニマル・マシーン」の中で、工業的な畜産は虐待ではないかと批判し、一般市民の注目を集めました。

そこから議論が活性化し、生まれた概念とのことです。 当時はおおまかな概念だったものが、現在はかなり体系化されてきています。 1990年代にはEU(欧州連合)を中心に基準が法的に定められ、各国の畜産生産者に改善が求められています。

具体的には、動物が適切な生活環境で、健康的に生きるための条件を整えることにより、動物の福祉や幸福を保護し、拡大していこうという概念です。 日本語で直訳すると「動物福祉」「家畜福祉」という言葉になります。

この時の動物というのは、ペットに限らず、畜産業の中で飼育される家畜(いわゆる農場動物も含む)、またサーカスで活躍している動物や実験動物として活用される動物のことも含みます。 ただ、野生動物は含まないようですね。 あくまで人間と接点が強い動物たちだけのお話です。

動物にとって適切な生活環境とは、充実して栄養価の高い食生活が確保されること。また、快適で安全な住環境が確保されることです。 加えて、健康管理が人為的になされている状態で、精神的に幸福であることも重要な要素でしょう。

アニマルウェルフェアは、動物に対する倫理的責任を反映した概念とも言えます。 程度の差はあれど、動物が感受性豊かな存在であるということは明らかです。 動物を尊重したうえで、動物も人間も幸せな関係を結ぼうという考え方になります。

日本での普及はこれからでしょうが、社会的な関心は段々に高まるでしょう。 諸制度は科学的な知識や、動物の行動や健康に関する最新の研究を基にさらに設計されていくことでしょう。 また、法律によっても推進され、様々な分野での改善が進められてくことと思います。

なるほど。動物にもっと優しくするための制度だね。
そうだね。こういう概念がもっと普及するといいな!

アニマルウェルフェアにおける「5つの自由」とは

「5つの自由」とは、アニマルウェルフェアの基本的な原則です。 1960年代のイギリスにおいて、政府が立ち上げた委員会ですべての家畜に「立つ」「寝る」「向きを変える」「身づくろいする」「手足を伸ばす」といった自由を与えることを提唱したことがもとになっているそうです。

1.飢えや渇きからの自由
(1)  健康を維持するために栄養的に十分な食餌を与えられている。
(2)  きれいな水をいつでも飲めるようになっている。

2.不自由でない自由
(1)  自由に身体の向きを変えることができ、自然に立つことができ、楽に横たわることができる。
(2)  清潔かつ静かで、気持ちよく休んだり、身を隠すことができる。
(3)  炎天下の日差し、雨風を防ぐことができる。
(4)  キツすぎる首輪など苦痛のある飼育環境にいない。
など。

3.痛み・負傷・病気からの自由
(1)  怪我をするような危険物のある環境にいない。
(2)  病気にならないようにふだんから健康管理をしている。
(3)  痛み、外傷あるいは疾病の兆候があれば、十分な獣医医療が施される。

4.本来の行動を取れる自由
(1)  各々の動物種の本来の生態や習性に従った自然な行動が行えるようにする。
(2)  群れや家族で生活する動物は同種の仲間と生活でき、また、単独で生活する動物は単独で生活できる。

5.恐怖・抑圧からの自由
(1)  精神的苦痛、過度なストレスとなる恐怖や不安を与えず、それから守ること。
(2)  動物も痛みや恐怖、苦痛を感じることを理解し、もしその兆候があれば原因を特定して軽減に努めること。

これらの「5つの自由」は、基本的な指針として広く受け入れられています。 これらが実践されることで、動物が健康で幸福な生活を送ることができる環境が整えられることを目指しています。 内容を読むと、当たり前にように思えるのですが、まだまだ普及には時間がかかりそうです。 次は日本での現状や企業・団体の取り組みについて記載していきます。

日本、他国における現状

では、まず日本における現状について触れていきます。 日本においては、農林水産省が管轄の行政庁として取り組みを実施しています。

①指針の策定 「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」が家畜ごとに策定・公表されています。 ※農林水産省HPから引用 これは、畜産生産者向けにアニマルウェルフェア改善の実践項目をまとめたものなのですが、あくまで「推奨項目」の位置づけであり、強制力のある法的規制ではありません。

ちなみに、環境省所管である動物愛護管理法には、アニマルウェルフェアに関する具体的な法的規制があるのですが、これの規制対象に家畜は含まれていません。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H1aq-o8mn4g
チャンネル名:maffchannel(農林水産省) 様

②認証制度 上記した指針をもとに、認証制度が設計されています。

一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会の「農場・食品認証(乳用牛・肉用牛)」が日本初の本格的な取り組みと知られています。認証マークは、認証を取得した農場の看板や広告宣伝物、食品などに使用が可能です。

ライセンス料はなんと無料です。 消費者に安全・安心を与えることができます。 また、山梨県による「やまなしアニマルウェルフェア認証制度」、エコデザイン認証センターによる「採卵鶏の飼養方法の認証制度」など、関連する認証制度が徐々に増えています。

一般的に、日本はアニマルウェルフェアの改善が世界に比べ遅れていると言われています。

ただ、日本で動物を大事にしていないかというと、そういうわけでもありません。 日本では神道や仏教の影響により、人間と動物の命が等しい命であるという価値観が古くから存在していました。 実際、家族のように家畜を扱う人は一般家庭のみならず畜産業者にも多数いらっしゃいます。

また、ペット殺処分ゼロを目指して活動している人、団体も数多いです。 一方欧米では、動物の「感覚」を意識している印象があります。 最終的に、動物の命を奪うという同じゴールに向かう中で、動物にも人間と同じ痛覚があることから、なるべく苦痛を与えないようにすることが重視されてきています。

調理方法でも、動物により苦痛を与えないようにする方法論の研究が進んでいるのはやはり欧米です。 2021年には、イギリスでエビ・カニ・タコなどに苦痛を与えるような調理法を禁ずる法整備が実施されました。 また、イタリアでは、調理前のロブスターを氷漬けにして保存していたレストランオーナーに対し、ロブスターに不当に苦痛を与えたとして、約25万円の罰金の支払いが命じられたことがあるそうです。 「アニマルウェルフェア法」がイギリスでは2006年に制定され、闘牛や闘犬などの動物を戦わせる行為の禁止が内容に盛り込まれています。

企業・団体の取り組み

続いて、企業・団体の取り組みについてご紹介です。

①ニッポンハムグループ
ニッポンハムグループでは、近年下記のような取り組みを見せています。 ・2020年に「アニマルウェルフェアに配慮した取り組みの推進」を掲示
・2021年11月に「ニッポンハムグループアニマルウェルフェアポリシー」を制定
・2022年1月に「アニマルウェルフェアガイドライン」を制定

これらの中で、関連する国内全農場の豚の妊娠ストールの廃止を2030年度までに目指す、などの目標を策定しています。 妊娠ストールとは、妊娠させるための檻のようなものです。 ここにずっと閉じ込められることを考えると、その豚にとっては幸せとは言えないでしょう。 素敵な目標だと考えます。

②全農グループ
全農グループでは、2024年5月に「全農グループアニマルウェルフェアポリシー」を制定しました。 ※全農HPより引用
網羅的な内容となっておりますが、生産者・消費者・各種団体いずれにも強いネットワークを持つ全農グループが、アニマルウェルフェアの普及推進にもたらす貢献度はかなり大きいものでしょう。

③マルハニチロ
世界を舞台に、水産物や畜産物の買い付け・加工販売を手広く手掛けるマルハニチロでも、アニマルウェルフェアの取り組みが進んでいます。 2022年からは「大型浮沈式銅合金金網生け簀」を導入し、飼育密度の低下を促し稚魚の生活課kんきょうを向上させ、水温の調節ができるようになりました。 さらに、この生け簀は従来より貝類や海藻類の付着の抑制が可能であり、養殖魚の摩擦キズの軽減が期待できるそうです。

おわりに

今回は、アニマルウェルフェアについて、色々と紹介してまいりました。 これから日本でも、あらゆる場面でこの言葉、概念を耳にすることが多くなるでしょう。

大切なのは理解しようと努めることだと思います。 絶対的に正しい考え方は存在しませんが、動物のより良い幸せに間違いなくつながる動きです。

生産者でない人でも、例えば消費者として認証を受けた食品を購入してみるなど。 微力でもできることはあります。 これからの動向に注目ですね。

もしよかったら、ご自分でも少し調べたりしてみてね。

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