【アマゾンカワイルカ】アマゾンにピンク色のイルカがいるって本当?特徴や、怖いと言われる理由も解説!

動物

皆さんこんにちは!
なごみにゅーす管理人のなごみです。

いきなりですが、皆さんは「ピンク色のイルカ」が実在するって、ご存じでしたか?

南米・アマゾン川を旅する人々の間で、まことしやかに語られる“ピンクのイルカ”。
一部では「都市伝説かも?」なんて疑われることもあるけれど……実は本当にいるんです!

その名もアマゾンカワイルカ

現地では「ボト(Boto)」や「ブトゥ」と呼ばれ、アマゾン川流域からオリノコ川流域までの広大な淡水域に生息する、世界でも数少ない淡水イルカです。

淡水にイルカがいるなんて、びっくりですね!
海水イルカとはどう違うのでしょう?本日は、そんなアマゾンカワイルカについて解説します。

 

色はピンク色なのにゃ。アマゾンで会ったらびっくりだにゃ!
かなり珍しくもあるから、みんなでこの機会に知っていこう。
この記事はこんな人におすすめ💡
・イルカが好きな人
・アマゾンカワイルカについて知りたい、調べたい人
・川の動物に興味がある人
・淡水イルカと海水イルカの違いを知りたい人

アマゾンカワイルカはどのような姿・特徴?

アマゾンカワイルカの最大の特徴は、もちろん“ピンク色のボディ”です。

とはいえ、その体表は生まれたてはグレーで、成長とともに少しずつピンクがかっていきます。体表がピンクになる理由にはいくつかの説があり、代表的なのは次のとおりです。

  • 血流・体温調節の影響:皮膚のごく近くまで毛細血管が張り巡らされ、血流が増えるとピンクが強く見える。興奮時や運動後に色味が増すことも。

  • 傷跡・擦れ:雄同士の小競り合いや、流木・岩で擦れた跡が瘢痕(はんこん)となり、まだら模様のピンク色を作る。

  • 性差・年齢差:一般に雄が濃いピンク色で、成熟に伴って発色が進む個体が多い。

色の幅は個体によってかなり広く、淡いベビーピンクから、写真映えするようなビビッドな強いピンクまで千差万別です。

体長は2~2.5メートル、体重は150~180kg前後と、サイズ感は海のイルカにひけを取りません。

加えて注目なのが首が左右に“くねっ”と動くこと。どういうことかというと、海のイルカは頸椎が癒合していて首を基本的に縦にしか動かせないのに対し、アマゾンカワイルカは頸椎が癒合しておらず、水中の林や根の間を器用に方向転換できます。

これは生息する環境に体が適応し進化を遂げてきたということでしょうね。

また背びれについては海イルカと同様あるのですが、形が特徴的です。海イルカよりも背びれが低く、まるでこぶのように見えます。

また目が見えない?と言われることがありますが、視覚はかなり衰えているようです。一方で聴覚は鋭く、額の“メロン”と呼ばれる脂肪組織を変形させて高度なエコーロケーション(反響定位)を行い、濁った水中でも障害物や獲物を正確に見分けます。

さらに、海イルカと違っているのがくちばしのようにも見える長い口(ロストラム)で、細かい歯が並び、甲殻類や装甲のある魚もガシッと捕食してかみ砕くことができます。

アマゾンカワイルカはどこに生息しているの?

アマゾンカワイルカは南米大陸の心臓部・アマゾン川流域に生息しています
南米大陸と言うと、ブラジル・エクアドル・ペルー・コロンビアといった国々から形成される大陸です。

日本における川って、皆さん聞くとまっすぐ1本道な川を想像すると思うのですが、アマゾン川流域は全く違っており、全体の面積はなんと約700万平方キロメートル!(日本の約20倍です)

しかも1000本以上の支流が複雑に絡み合っており、あたかも自然が作る巨大迷路(水路)となっています。

さらに流れの速さや方向、水の色さえも場所によって異なっており、乾季と雨季で水位が数メートル単位で上下するため、雨季には森がまるごと冠水して「氾濫林」に変わる場所があったりします。

つまり、アマゾン川に生息するといっても、実に様々な自然環境の変化に対応しながら生きている、ということになるんですね。

アマゾンカワイルカは、季節リズムに合わせて本流・支流・冠水林をしなやかに行き来します。雨季は森の中に分け入って果実を食べに来る魚を追い、乾季は再び本流へ戻っていきます。

まさに“動く迷路”を攻略する達人といっても過言ではないでしょう。
前述した動きやすい首も、氾濫林などの木々の枝をよけながら遊泳するのに役立ちます。

アマゾンカワイルカの生態

やはり非常に広大で環境が変化しやすいアマゾン川流域に住んでいるせいか、魚食中心なのですがなんでも食べてしまいます。

その種類は地域・季節でバラエティ豊かに、なんと50種以上の魚を食べ分けると言われています(ピラニア、ナマズ、カラシン類など)。

捕獲対象は小~中型魚が中心で、地域や季節により変わっていきます。

また、濁水環境ゆえ“目より耳”の生態となっており、前述した通り目はあまり見えないのですが、耳は強いです。

視界が悪い褐色の水中でも、高指向性のクリック音(エコーロケーション)で獲物や障害物を把握。出力やビームの広がりを状況に合わせて調整できることが実験・観測で示されています。

さらにクリック音の指向性や出力を状況に合わせて使い分けるような適応が示され、冠水林や浅瀬でも効率良く探索・捕食します。

ちなみに出産は1度に1頭のみで、10年かけて成獣になります。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=ZCJgvabihQ8
チャンネル名:National Geographic 様

↑実際に動くアマゾンカワイルカを観ることの出来る動画です。
もともと希少な存在なので、こういった動画の撮影もきっと大変だったでしょうね。

なぜアマゾンカワイルカは「怖い」「気持ち悪い」と言われるの…?

魅力たっぷりのはずのピンクイルカに、なぜが“怖い”“気持ち悪い”といった声が出てきています。可哀想ですが声が多いのが事実です。考えられる理由は以下のとおりではないでしょうか。

  1. イメージとのギャップ
    私たちが“イルカ”と聞いて想像するのは、精悍で流線形のバンドウイルカ。しかしアマゾンカワイルカは丸みのある体に小さな目、長い口、そして首が自在に動く独特のフォルム。写真によっては傷跡が強調され、まだらなピンクが“肌荒れ”のように見えることも。人は見慣れない形や配色に不安を感じやすい心理があり、それが刺激されるのかもしれません。

  2. アマゾンの伝説“エンカンタード”の影響
    現地には「夜になるとピンクのイルカが人間に化け、音楽やダンスで人を誘惑する」というエンカンタード伝説が根強く残っています。神秘と畏れが同居した物語はロマンチックでもありますが、「近づくと危険」という心理を無意識に補強してしまう側面も考えられます。

  3. 水環境と撮影条件
    アマゾンの水はしばしば濁っており、逆光・水面反射・水中の粒子によって実際よりも“異形”に写ることがあります。低解像度の動画やコントラスト強めの画像は誤解の温床に。

  4. 誤情報・センセーショナリズム
    SNSでは誤情報が拡散されがち。アマゾンカワイルカが人を襲うと言った誤情報も見られますが、実際は人を積極的に襲う習性はなく、むしろ好奇心からボートに近づく個体が見られる程度です(とはいえ野生動物なので、無理な接近や餌付けはNG)。

未知の存在はえてして恐怖を招くもの。あまり先入観だけで、物事を決めつけたり判断しないように心掛けることが大切です。

実はかなり賢い!アマゾンカワイルカは”淡水の賢者”

アマゾンカワイルカは知能が高いことでも知られ、行動学の観察では

  • 遊びが好き:木の枝や果実をくわえて持ち運ぶ、泡で遊ぶなどの“遊戯行動”をみせる。

  • 道具の使い方がある:雄が小枝や草、時に生き物を雌に対して“見せびらかす”行動をとる例がある。

などといった、知性を感じさせる行動が観察されました。

また、アマゾンカワイルカは濁流の中で効率よく狩りをし、季節で地形が入れ替わる迷路を記憶し、個体同士でなわばりを調整しているのですが、これらは空間認知や社会的知性の高さを物語ります。

またEQ(脳化指数・脳と体重から式で導かれる数値)がおおむね2.5程度とされ、海のバンドウイルカ(約5.3)ほどではないものの、哺乳類としては高い水準になります。

ちなみに猫が1、チンパンジーが2.5、人が7~8程度になりますので、EQだけ見るとアマゾンカワイルカは大健闘ですね。

アマゾンカワイルカが直面する絶滅危惧の現実

実は、アマゾンカワイルカは絶滅危惧に瀕しています。IUCNレッドリストで2018年の評価で「絶滅危惧(EN)」に再分類されました。以前は1996年に「危急(VU)」となり、2008年にデータ不足(DD)でしたが、最新評価ではENとなっています。

そして、その頭数の減少要因は複合的です。

 ①生息地の破壊と断片化(ダム・開発)

 ②混獲や違法な殺害の多発
⇒漁網に絡まりやすく、特に刺し網での混獲事故が多数確認されています。
一部地域ではナマズ漁の“餌”として意図的に殺される事例もあるそうです。

 ③水質汚染(特に水銀)
⇒金の違法採掘では水銀(Hg)を用いた精錬が行われ、その排水が川へ流れています。

 ④気候変動
⇒2023年ブラジルのテフェ湖では、アマゾンカワイルカとトゥクシ(ネズミイルカ)の死骸が
100頭以上見つかるというショッキングな事件が発生しました。
原因は水温が39°C以上に達する異常気象です。今後も継続的に危ぶまれる要因です。

アマゾンカワイルカが絶滅しないために私たちにできることは、まずは誤情報を拡散しないこと。自然環境に優しい行動を意識すること。そして、信頼できる団体の保全活動を支援することです。

遠く離れた日本からでも、必ず行動はつながります。

まとめ:ピンクイルカは「怖い」じゃなくて「奥深い」

いかがだったでしょうか?

まずアマゾン川にイルカがいるの!?と驚いた方も多かったかもしれません。
一見怖く見えるかもしれませんが、賢く奥深い魅力的な存在、それがアマゾンカワイルカです。

彼らの現状は、今後の自然環境や野生動物とのかかわり方も考えさせるきっかけを与えてくれます。

ぜひ皆の力で、見守ってこれからも生き抜いてほしいものですね!

 

これからも元気に生きていってほしいにゃ!
自然環境にも優しくしようね。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました